【シンジュウエンド】9話「恐喝」ネタバレ ストーリー&登場人物│舞華の要求と脅し、部長からの電話
漫画「シンジュウエンド」は漫画アプリ「マンガMee」で連載のマンガMeeオジリナル作品です。
不倫、死別、晒し、イジメ、家庭崩壊など様々な理由によって死を選ぼうとしたサラリーマンと女子高生の物語で、著者はドラマ化もされた人気漫画「サレタガワのブルー」のセモトちか先生です。
この記事ではシンジュウエンド9話「恐喝」のストーリーと登場人物を分かりやすくまとめています。
彼らを絶望させた最低の人物、最悪の出来事とは?
どん底に落ちた人生を彼らはどうやり直していくのか?
「シンジュウエンド」の物語を詳しく解き明かします!
「シンジュウエンド」あらすじ
イケメンで爽やかな営業マン・遠藤真志25歳。
社内では若手のエースとして期待され、家に帰ればかわいくて優しい妻と、世界一愛らしい娘が出迎えてくれる。
仕事も家庭も順調そのもの。そんな幸せの絶頂だったある日、玄関に見知らぬ男物の靴があって…?
人生に絶望した男と、人生を諦めかけた女子高生の出会いがもたらす、“終わり”と“始まり” とは――。
『サレタガワのブルー』の著者・セモトちかが描く、読めば“死にたくなくなる”再生の物語。
「シンジュウエンド」9話の登場人物
遠藤 真志(えんどう しんじ)
25歳 サラリーマン。
妻・敦子、娘・未来の3人家族。
ハーモニー光電 北町営業所に勤務。
遠藤 敦子(えんどう あつこ)
24歳 専業主婦。
夫・真志、娘・未来の3人家族。
愛称は「あっちゃん」
半年前、高校時代の恋人・三崎 コウキと同窓会で再会し、コウキが敦子を口説いたことにより不倫関係に発展する。
コウキとの心中により死亡。
三崎 コウキ(みさき こうき)
敦子の高校時代の恋人。
敦子と不倫をしていたが、敦子と心中を図り意識不明の重体に陥る。
コウキ自身も既婚者であり、W不倫であった。
三崎 舞華(みさき まいか)
夫・三崎 コウキ、娘・4歳
SNSフォロワー8万人のインフルエンサー
「シンジュウエンド」9話のストーリー(ネタバレあり)
シンジュウエンド9話「恐喝」では、舞華による真志への要求と脅しから始まります。
以下、シンジュウエンド9話のネタバレを含みます。
未読の方はご注意下さいね。
9話「恐喝」
敦子の葬儀後、真志の元へコウキの妻・舞華が訪ねて来たのは、敦子の代わりに慰謝料を払えと要求する為であった。
その額、300万円。
無理なら裁判を起こすと舞華は喚いた。
日中には義父から裁判を起こしてでも未来の親権をもらうと言われたばかりである。
同じ日に二度、理不尽な裁判を持ち出されるとは…。
真志が呆気に取られていると、舞華は思い出したように要求を付け足した。
「あと夫は今 働けないんで うちの今後の生活費も毎月払ってよ 15万ずつ」
無茶苦茶だ。
「恐喝ならよそ当たってください…帰ります」
まともに相手をするべきではない。
真志が帰ろうとすると、舞華は自身の連絡先を無理やり押し付け、鬼気迫る表情で「明日までに100万円を用意して連絡しろ」と詰め寄った。
腕を捕まれ帰るに帰れず、真志がいくらできないと言っても舞華は一歩も譲らなかった。
舞華はどうにか真志から金をふんだくろうと、さもなくばSNSに拡散すると言い出した。
自身はインフルエンサーで、フォロワー8万人に広まれば、あんたは全部失うと真志を脅す。
うちは悪くない、お金もらえるのは当然であり、恐喝じゃない。
舞華にとってはこれが正論だと言わんばかりの勢いで真志を圧倒し、明日の昼までに100万を用意しろと言い残し、舞華は去って行った。
恐喝じゃないだって?
どう考えたって、こんなのはただの強請たかりだろ…。
ようやく家路に就き、真志は夜も更けた道に車を走らせる。
真志に対する舞華と義父の攻撃は腑に落ちない事ばかりだが、一先ず放っておこうと決めた。
未来の親権を義両親に譲る気はないし、誰かに金を脅し取られる理由もない。
舞華は金を払わないのなら地獄を見せてやると言っていたが、真志にとってはもうすでに地獄の真っ只中なのだ。
敦子は火葬され、妻がいなくなり、未来にとって親は真志一人になってしまった。
非常識な奴らの相手をしている余裕はない。
実家に着き、穏やかに眠る未来をひと目見て、真志は安堵した。
母が言うには、真志を待つと言っていたが遊び疲れて眠ってしまったらしい。
布団に寝かされた未来はヒヨコのぬいぐるみを抱き、小さな寝息を立てている。
未来の面倒を見てくれた母に礼を言うと、「風呂に入っておいで」と優しく肩をさすってくれた。
湯船に浸かり足を伸ばすと、一日の疲れがどっと押し寄せた。
何という、長い一日だっただろう。
しかし明日には笑顔で未来に接しなければ…。
そう思ってはいるが、ここ数日の記憶が脳内を駆け巡る。
舞華が言うには二人は一線を超えていなかった。
その上で真志に離婚を切り出したという事になる。
ならば、浮気をしていた事実は最低だが、敦子なりに筋を通して離婚しようとしていたのかもしれない。
それなのに突然の事で激昂したとは言え、死んで償えなんて酷い言葉で敦子を追い詰めてしまった。
『俺が追い込んだせいで あっちゃんは死んだのか……?』
記憶と罪悪感の深い沼に沈むように、真志の体も底に引きずり込まれ、気付けば頭ごと湯船に浸かっていたらしい。
息苦しさに襲われた真志は咄嗟に水面から飛び出し、ひどく咽返った。
危うく湯船で溺れるところだった。
吸い込んでしまった水を吐き出し、暗雲立ち込める先行きに真志は押し潰されそうになる。
『なあ あっちゃん 死にたいのは 俺のほうだ』
翌日、真志は未来と公園に行こうと玄関で身支度を整えていた。
仕事の心配をする母に、明日から出社し、未来はとりあえず無認可の時間保育に預かってもらうと伝える。
母は気にしなくていいと言うが、これ以上迷惑を掛けたくなかった。
未来に靴を履かせ、麦わら帽子を被らせたら準備完了だ。
「行ってきます」と未来と真志は玄関を出た。
公園で遊ぶ未来の笑顔は天使そのものだ。
ぱぱー!と愛くるしく振り返る姿は何ものにも代え難い真志の宝物である。
しかし、未来に残る敦子の面影が真志の心臓を打った。
敦子を思い出すと負の感情も同時に湧き上がってしまう。
砂場で遊ぶ未来を見守りながら、真志は己の感情を必死に抑え付けた。
未来の前では笑わなければ。
陰鬱なこの感情を未来に気付かせてはいけない…。
『死にたいなんて悟られるな ちゃんと笑え!』
《ヴー…ヴー…ヴー…》
己を言い聞かせる真志の思いを断ち切るように、スマホから無機質な振動音が鳴った。
見ると、上司の沢田部長からの着信だった。
すぐに応答ボタンをタップし、部長と通話を繋げる。
「遠藤くん すまんね 大変なところ…!」
部長は妙に焦った様子で、真志は怪訝に何事かと尋ねた。
「実は…今日の昼頃から会社の電話が鳴り止まなくて…!」
To Be Continued
セリフ引用:マンガMee
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