【シンジュウエンド】1話「終わる幸せ」ネタバレ ストーリー&登場人物│敦子と未来、真志の幸せな日常と崩壊の予兆
漫画「シンジュウエンド」は漫画アプリ「マンガMee」で連載のマンガMeeオジリナル作品です。
不倫、死別、晒し、イジメ、家庭崩壊など様々な理由によって死を選ぼうとしたサラリーマンと女子高生の物語で、著者はドラマ化もされた人気漫画「サレタガワのブルー」のセモトちか先生です。
この記事ではシンジュウエンド1話「終わる幸せ」のストーリーと登場人物を分かりやすくまとめています。
彼らを絶望させた最低の人物、最悪の出来事とは?
どん底に落ちた人生を彼らはどうやり直していくのか?
「シンジュウエンド」の物語を詳しく解き明かします!
「シンジュウエンド」あらすじ
イケメンで爽やかな営業マン・遠藤真志25歳。
社内では若手のエースとして期待され、家に帰ればかわいくて優しい妻と、世界一愛らしい娘が出迎えてくれる。
仕事も家庭も順調そのもの。そんな幸せの絶頂だったある日、玄関に見知らぬ男物の靴があって…?
人生に絶望した男と、人生を諦めかけた女子高生の出会いがもたらす、“終わり”と“始まり” とは――。
『サレタガワのブルー』の著者・セモトちかが描く、読めば“死にたくなくなる”再生の物語。
「シンジュウエンド」1話の登場人物
遠藤 真志(えんどう しんじ)
25歳 サラリーマン。
妻・敦子、娘・未来の3人家族。
ハーモニー光電 北町営業所に勤務。
遠藤 敦子(えんどう あつこ)
24歳 専業主婦。
夫・真志、娘・未来の3人家族。
愛称は「あっちゃん」
遠藤 未来(えんどう みく)
1歳。まもなく2歳になる。
父・真志、母・敦子の3人家族。
「シンジュウエンド」1話のストーリー(ネタバレあり)
シンジュウエンド1話「終わる幸せ」は、真志と家族の平穏な日常と好調な仕事ぶり、そしてその幸せを脅かす序章のストーリーです。
以下、シンジュウエンド1話のネタバレを含みます。
未読の方はご注意下さいね。
1話「終わる幸せ」
とあるマンションの一室。
アラームが鳴る5分前、真志は目覚めベッドから体を起こした。
「真面目に志を持って生きろ」と両親に名付けられた通り、健康的に真面目にこれまで生きてきた。
隣のベビーベッドで眠るのはもうすぐ2歳になる愛娘の未来。
我が子の愛しい寝顔に元気をもらい、真志の一日が始まる。
そして未来と同じく真志にとって大切な家族、妻の敦子。
慎ましく可愛いらしい敦子が用意してくれた朝食を楽しみに、真志はダイニングのドアを開けた。
「…? あっちゃん?」
テーブルには美味しそうな朝食が並べられていたが、肝心の敦子の姿がない。
真志が室内を見回すと、ほどなくして玄関側のドアからレジ袋を手にした敦子が入って来た。
朝食に出すつもりのトーストを焦がしてしまい、コンビニまで食パンを買いに走ってきたと言う。
ごめんね、と敦子は手早くキッチンに立つ。
そんな妻の控えめなところも真志には愛おしく感じた。
妻が作ってくれた朝食を食べ、愛妻弁当を受け取り、妻と娘に見送られ家を出る。
この穏やかな毎日は、真志にとって宝物のように掛け替えのない幸せだった。
そして、この日常がこれからも続いていくと今日まで信じて疑わなかった。
幸せとは、突然失ってしまう儚い物なのかもしれない。
晴れやかに自宅を出た真志とは裏腹に、真志を送り出した敦子はそのまま玄関にへたり込んだ。
真志への罪悪感に身を震わせ、敦子は未来の小さな体を抱き締めた。
真志は成績トップの営業マンである。
各地の病院をその足で訪ね、自社の医療機器を営業して回るのが仕事だ。
とある呼吸器内科の診察室。
以前から足繁く通っている医師の元へ、新型の呼吸器を使ってもらえないかと今日も真志はやって来た。
やり手の営業マンは手ぶらで訪れない。
医師が甘党でスイーツ好きだと見抜いていた真志は、人気店のマカロンを手土産に営業の話を滑り込ませた。
医師の好感触を得た真志が次の営業先へ向かおうと院内の通路を歩いていると、看護師の女性が小走りに真志を呼び止めた。
どうやら他の看護師の期待を背負い、真志を飲み会に誘いに来たようだ。
しかし、少しでも妻を悲しませることはしたくないと真志は誘いを丁重に断る。
出会いが無いと言う看護師を無下にせず、勤める営業所の独身男性に話しておきますと真志は彼女を気遣った。
日が傾き始めた頃、営業所に戻った真志は契約台数トップの成績を称えられ、部長から恩賞の包みを受け取った。
家庭も問題なく仕事も順調。
幸せを噛みしめるように家路につく道すがら、金一封を開けると5万円が納められていた。
妻にバッグでも買おうか、それとも…いやこのまま現金で渡そう。
真志が考えながら歩いているとスマホに敦子からメッセージが届く。
『今夜は大事な話があります。早く帰ってきてください』
なんだろうと訝しむ真志だったが、もしや敦子が二人目を妊娠したのでは、と色めき立った。
愛しい妻と、妻に似た可愛い娘。
そしてまた大切な存在が増えるかもしれない。
自然と頬が緩み胸が高鳴る。
あと10分でつくよ、と敦子に返信し、ふと目に入ったのはフラワーショップ。
豪華ではないけれど、妻への感謝を込めた花束と、美味しそうなケーキを一緒に購入した。
花束には直筆のメッセージカードを添えて。
ほどなくして自宅に着いた真志は浮足立った気持ちで玄関のドアを開ける。
「ん…? ……え」
玄関には敦子の靴と、その横に見知らぬ男性物のスニーカーがあった。
義父でも来ているのだろうか…?
先ほどまでの胸が躍るような高揚感は一気に急降下し、嫌な予感に真志の胸がざわめく。
徐々に押し寄せる泥濘のように、足元から這い上がってくるような暗闇を真志は感じた。
To Be Continued…
セリフ引用:マンガMee
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