【シンジュウエンド】10話「拡散」ネタバレ ストーリー&登場人物│ネットに拡散される真志のデマ、弁護士相談

漫画「シンジュウエンド」は漫画アプリ「マンガMee」で連載のマンガMeeオジリナル作品です。
不倫、死別、晒し、イジメ、家庭崩壊など様々な理由によって死を選ぼうとしたサラリーマンと女子高生の物語で、著者はドラマ化もされた人気漫画「サレタガワのブルー」のセモトちか先生です。
この記事ではシンジュウエンド10話「拡散」のストーリーと登場人物を分かりやすくまとめています。
彼らを絶望させた最低の人物、最悪の出来事とは?
どん底に落ちた人生を彼らはどうやり直していくのか?
「シンジュウエンド」の物語を詳しく解き明かします!
「シンジュウエンド」あらすじ

イケメンで爽やかな営業マン・遠藤真志25歳。
社内では若手のエースとして期待され、家に帰ればかわいくて優しい妻と、世界一愛らしい娘が出迎えてくれる。
仕事も家庭も順調そのもの。そんな幸せの絶頂だったある日、玄関に見知らぬ男物の靴があって…?
人生に絶望した男と、人生を諦めかけた女子高生の出会いがもたらす、“終わり”と“始まり” とは――。
『サレタガワのブルー』の著者・セモトちかが描く、読めば“死にたくなくなる”再生の物語。
「シンジュウエンド」10話の登場人物

遠藤 真志(えんどう しんじ)
25歳 サラリーマン。
妻・敦子、娘・未来の3人家族。
ハーモニー光電 北町営業所に勤務。
遠藤 敦子(えんどう あつこ)
24歳 専業主婦。
夫・真志、娘・未来の3人家族。
愛称は「あっちゃん」
半年前、高校時代の恋人・三崎 コウキと同窓会で再会し、コウキが敦子を口説いたことにより不倫関係に発展する。
コウキとの心中により死亡。
三崎 コウキ(みさき こうき)
敦子の高校時代の恋人。
敦子と不倫をしていたが、敦子と心中を図り意識不明の重体に陥る。
コウキ自身も既婚者であり、W不倫であった。
三崎 舞華(みさき まいか)
夫・三崎 コウキ、娘・4歳
SNSフォロワー8万人のインフルエンサー
「シンジュウエンド」10話のストーリー(ネタバレあり)

シンジュウエンド10話「拡散」では、舞華の投稿によって真志のデマが拡散されていくストーリーです。
以下、シンジュウエンド10話のネタバレを含みます。
未読の方はご注意下さいね。
10話「拡散」


電話を掛けて来た沢田部長の話によると、どうもSNS上に真志の身辺が拡散されているらしい。
取引先からの問い合わせや、匿名の真志に対する暴言などで事業所の電話が引っ切り無しに鳴っていると言う。
会社側でも現状を確認しているが、真志の方でも何が起こっているのか把握して欲しいと言われ、電話を切った真志はすぐに自身の名前をエゴサした。
確かに舞華はSNSに拡散すると言っていたが…まさか、本当に…?
焦りはあったが、自身の情報を拡散されたとて困ることは何もない…はずだ。
己の名前でヒットした検索結果に、それらしい記事を見付け真志は恐る恐るタップした。

【専業主婦の育児ノイローゼによる自殺!追い込んだのはDVモラハラ夫か!?】
《都内在住A子(24歳)さんが今月12日、自ら命をたった。夫はハー〇ニー光電の営業職E氏(25歳)》
《人気ギャルインフルエンサー ダンシングフラワーマイカの告発投稿によって発覚!!》
なん、だ…これは…
モラハラ!?
DV…!?
記事が上がっていたのはSNS上のニュースをまとめたサイトのようだ。
元ネタとしてダンシングフラワーマイカなる人物のリンクがあり、リンクを辿ると、とあるSNSの投稿に行き着いた。

《今日は自殺した友達、A子の葬式に行ってきた》
そこには敦子の遺影を撮影した写真とともに、目を疑うような投稿が綴られていた。
生前A子はワンオペの育児ノイローゼに加え、夫からはDVやモラハラを受け、ダンシングフラワーマイカに愚痴をこぼしていたと書いている。
ありもしない嘘ばかりの内容だったが、投稿は4.1万いいネされ、286件ものコメントが付いていた。
『な、なんだよ ダンシングフラワーマイカ…って…』
……!
『三崎 舞華』
彼女が真志に押し付けた連絡先に『ID Dancing Flour』と書いていなかったか…?
本物の地獄を見せてやると言い放った舞華を思い出し、真志の背筋に冷たいものが走る。
真志は恐る恐るコメントに目を通す。

《DVモラの父…児童養護施設…制裁》
《特定 ハーモニー光電北町営業所 遠藤真志25歳。娘は2歳》
真志の氏名や年齢、職場のみならず、同級生がSNSにアップしていた顔写真までもが既に晒されていた。

真志の心臓が早鐘を打ち、あぶら汗が滲む。
コメントは徐々に過熱し、吊るし上げるかのように悪意に満ちた言葉が連なっていく。
真実を知らない者たちによる一方的な加虐と無責任な正義感。
匿名で己を守り、晒した者を叩く事で加速度的に盛り上がっていた。
画面を食い入るように見ていた真志だったが、未来が呼ぶ声にハっと顔を上げる。

「…パパ? あしょぼー…」
そうだ、未来に悟られてはいけない…!
しかし冷静を装う素振りとは裏腹に、焦りと動悸で冷や汗が止まらなかった。
焦燥感に駆られ、未来の声すら耳を素通りしていく。
《ひそひそ…》

傍で立ち話をする子連れの母親たちがチラチラと真志を見ては耳打ちし合っていた。
いつもは気にならないような話声が、今はやけに耳に入ってくる。
『まさか もう そんな…拡がってる…?』
デマが広がり、悪の夫と認識されている今、真志だけではなく未来にも危害を加えられるかもしれない…!
身の危険を感じた真志はまだ遊びたがる未来を抱え、公園の出口に走り出した。
腕の中で暴れ泣き叫ぶ未来を何とか抱え、真志は慌てて旧友に電話を掛ける。

「久しぶり…遠藤だけど! その 大至急相談したいことが…」

真志はひとり、約束を取り付けた友人の元を訪ねていた。
吹田法律事務所の相談室に入り、突然の来訪になってしまった事を真志が詫びると、「たまたまあいてたから」と吹田弁護士は快く招き入れてくれた。
吹田は法律事務所を経営している真志の高校時代の同級生である。
今回の被害を早急に対処するため、吹田を頼りやって来たのだ。
起こった経緯は粗方話してある。
吹田は弁護士として端的に、そして親身に解決策を提示してくれた。

まず、三崎舞華に対して名誉毀損で訴える事は可能だが、最終的にかなりのお金と時間が掛かること。
まとめサイトの記事は明らかに虚偽を掲載しているため、弁護士から削除依頼を申請すればすぐに対応されるであろうこと。
コメント欄で真志の顔写真を勝手に投稿したり、身辺をでっち上げている書き込みは、対象者に慰謝料の請求ができること。
しかし、訴えに至るまでに半年ほど掛かる場合もあり、何度も裁判をする必要があると言う。

ネット上の誹謗中傷や晒し行為は到底許されるものではないが、吹田は友人として、真志の身を案じてくれた。
依頼を受ければ全力で力になるが、父子家庭となる真志は度重なる裁判を経て長期に渡り戦っていけるだろうか。
吹田は真志の心身が気掛かりだったのだ。
吹田の提案を受け、真志は未来の姿を思い浮かべる。
たしかに、小さな我が子を男手一つで育てながら仕事をこなし、今まで妻に任せていた事もこれからは全て一人で回していかなければならない。
裁判をしている時間があるならば、未来と寄り添う時間に使いたい。
真志はそう思った。
まとめサイトはすぐに削除されるだろうし、真志を知る人ならば真志がDVやモラハラをするような人間だとは思わないはず。
そう吹田は真志を励まし、三崎舞華にも弁護士からの一筆を渡せるようにしておくと言ってくれた。
吹田の心遣いに感謝し、心強い言葉に真志もようやく落ち着きを取り戻す。
これで多少は収まるだろう…。
しかし、真志に降り掛かる悲運はまだ終わっていなかった…。
To Be Continued
セリフ引用:マンガMee
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