シンジュウエンド

【シンジュウエンド】28話「進路」ネタバレ ストーリー&登場人物│鈴の選ぶ道・真志の給与

chico
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漫画「シンジュウエンド」は漫画アプリ「マンガMee」で連載のマンガMeeオジリナル作品です。

不倫、死別、晒し、イジメ、家庭崩壊など様々な理由によって死を選ぼうとしたサラリーマンと女子高生の物語で、著者はドラマ化もされた人気漫画「サレタガワのブルー」のセモトちか先生です。

この記事ではシンジュウエンド28話「進路」のストーリーと登場人物を分かりやすくまとめています。

彼らを絶望させた最低の人物、最悪の出来事とは?
どん底に落ちた人生を彼らはどうやり直していくのか?

「シンジュウエンド」の物語を詳しく解き明かします!

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「シンジュウエンド」あらすじ

漫画「シンジュウエンド」表紙
出典:マンガMee

イケメンで爽やかな営業マン・遠藤真志25歳。

社内では若手のエースとして期待され、家に帰ればかわいくて優しい妻と、世界一愛らしい娘が出迎えてくれる。
仕事も家庭も順調そのもの。そんな幸せの絶頂だったある日、玄関に見知らぬ男物の靴があって…?

人生に絶望した男と、人生を諦めかけた女子高生の出会いがもたらす、“終わり”と“始まり” とは――。

『サレタガワのブルー』の著者・セモトちかが描く、読めば“死にたくなくなる”再生の物語。

マンガMee

「シンジュウエンド」28話の登場人物

出典:マンガMee

羽住 鈴(はすみ すず)

18歳 高校3年生
父は交通事故により他界。母と二人暮らし。

毒親化した母親と距離を置く為、佐賀県の祖母宅で新しく生活を始める。

羽住 キヌエ(はすみ きぬえ)

73歳
鈴の父方の祖母
佐賀県で一人「羽住酒店」を営んでいる。

鈴が母元を離れてからは鈴の保護者となり、佐賀県で二人で暮らすようになる。

遠藤 真志(えんどう しんじ)

25歳 サラリーマン。
妻・敦子、娘・未来の3人家族。

妻の自殺により父子家庭となる。

ハーモニー光電 北町営業所に勤務していたが、SNSでの炎上騒動により本社の書類整理三課に異動となった。

遠藤 敦子(えんどう あつこ)

24歳 専業主婦。
夫・真志、娘・未来の3人家族。
愛称は「あっちゃん」

高校時代の恋人・三崎 コウキと同窓会で再会し、コウキが敦子を口説いたことにより不倫関係に発展する。

コウキとの心中により死亡。

遠藤 未来(えんどう みく)

2歳
父・真志、母・敦子の3人家族

母の自殺により父子家庭となる。

「シンジュウエンド」28話のストーリー(ネタバレあり)

出典:マンガMee

シンジュウエンド28話「進路」は、鈴の進路相談と真志が通帳記帳をした日のお話です。

以下、シンジュウエンド28話のネタバレを含みます。
未読の方はご注意下さいね。

28話「進路」

出典:マンガMee

真志と通話をした日の夜。

鈴は布団に入り、スマホを握りしめ日付を跨ぐ瞬間を待っていた。

心の中でカウントダン。

10 9 8 7 6 5 4 3 2 1…0!

0時になった瞬間、鈴は真志に写真を送った。

真志と通話しながら見た満天の星空の写真だ。

真志とはずっとスタンプのみでやり取りしていたが、ついにスタンプ以外を送ってしまった…!

もちろん写真を送ってもいいと許可をもらっていたが、渋々な様子であったし、どう思っただろうとか、どんな反応してるだろうと考えると鈴はドキドキが止まらなかった。

鈴が画面を食い入るように見つめていると、送った写真に既読が付く。

真志が写真を見てくれた事に興奮し、鈴は布団の上でドタバタと転げ回った。

好きな人と同じ写真を共有できる、それだけで泣けるほど嬉しかった。

スマホを抱き締めて喜びを噛みしめていると、手の中でスマホが振動する。

!!

真志からの返信いつも朝を迎えてからなのに、もう何か返してくれたのだろうか。

考えるよりも早く鈴は高速でスマホを見た。

期待を胸に鈴は画面を確認したが、それは佑からのメッセージだった。

以前話していたバインドヨーヨーを持って行くからピンクと赤のどちらが良いかと聞かれ、鈴は赤と送信する。

すると佑から「ところで…」と進路希望調査の紙は提出したかと聞かれた。

そういえばまだ出していなかった。

母子家庭になってからは病んだ母から離れる事に必死で、卒業後は働いて自立すると漠然と考えていたが、そろそろ本格的に考えていかなければならない。

明日書くと佑に伝えると、佑は鈴が就職するなんて微塵も思っていないのか、志望大学はどこかと返信が来る。

就職希望だと鈴が返すと、すぐさま「」と返事がきた。

いわゆる御曹司の佑は経営学などを学ぶのだろうか。
父を軽蔑している様子だったが、継ぐ継がない、どちらにしても大学へ進学するのだろう。

佑は鈴が就職する事に驚いている様子だったが、すぐに何県で就職希望なのかと質問される。

何県…って そりゃあ…

母、祖母、色んな人の顔が浮かび、鈴の心に残ったのは…真志だった。

東京に行き、真志と会いたい。

真志の笑顔を思い浮かべ、鈴に切なさがこみ上げる。

真志が好き。

そう思いながら、鈴はいつの間にか眠りに落ちていた。

淡いパステルカラーのふわふわとした世界。

キラキラと煌めくその場所に、真志が立っていた。

鈴 成人おめでとう やっと会えたな!

真志は笑顔で左手を差し出し、東京を案内すると言った。

ああ、やっとハタチになれたんだ。
真志は待っていてくれた。

そこからはめくるめく東京デート。

クレープを食べて、スカイツリーをバックに写真を撮って…
テーマパークでキャラクターのカチューシャを付け、お城をバックにセルフィーをパシャリ。

日中は思いっきりはしゃいで遊んで、二人でいっぱい笑って…

夜は夜景が見える素敵なバー…

シャンパンで満たされたグラスを優しく合わせて、ハタチの乾杯。

夜景が煌めいて、世界が全てキラキラで、真志が優しくて、カッコ良くて…

…鈴 今夜は…帰したくない

真志の手が鈴の頬を優しくなぞり、そっと顔を引き寄せる。

真志はずっと待ってくれていた。
鈴が大人になるのを待って、我慢してくれていたんだ…

嬉しい…
やっと真志と結ばれる…

二人の距離が近付き、唇が重なり合う。

今までの空白を埋めるように、何度も求め合う口付け。

柔らかい…唇ってこんなに柔らかいんだ………

…鈴 そろそろ起きんしゃーい 遅刻するばーい

柔らか……枕…!!!!

どうやら現実では枕と愛し合っていたらしい。
キヌエの声に夢の世界から戻った鈴は、大事そうに枕を抱き締めていた。

キヌエが用意してくれた朝食に手を合わせ平静を装っていたが、鈴は祖母を前に何とも言えない気持ちだった。

人生で初めてえっちな夢を見てしまった…。

鈴の理想を詰め込んだ、まさに夢のようなストーリーだった。
真志と再会する事への渇望があんな夢を見せたのだろう。

自分はそれだけ東京へ戻りたいと思っているのだろうが…
祖母は鈴の将来をどう考えているのだろうか。

鈴はおずおずと進路について話そうとしたが、キヌエは鈴の思いを聞く前に、鈴のやりたいようにすればいいと背中を押してくれた。

就職でも大学でも、進学するならこの店を売るくらい喜んでしてあげる、とキヌエは言う。
それは鈴が驚くほどの申し出だったが、その言葉はきっとキヌエの本心だ。

鈴のためなら『口は出さんけど金は出す』って決めとるけん

鈴の将来を惜しみなく援助しようとするキヌエの優しさに思わず涙が滲み、「大好き…っ」と鈴はキヌエに抱き付いた。

あらあら!おばあちゃんもたい!
 両想いたい うふふ

進路指導室で、鈴は担任に自身の進路についての考えを報告した。

羽住鈴 卒業後は東京で就職!志望します!!

東京への引っ越し費用などはキヌエが出してくれると言い、将来必ず返すと約束した上で有難く援助を受ける事になった。

担任としては進学を勧めたかったようだが、鈴の迷いなき姿勢を見て就職を応援してくれるようだ。

鈴はさっそく職探しの方法を担任から教えてもらう。

高卒で就職する場合、基本的に3パターンの就活方法があるらしい。

1つ目、学校にきた求人票の中から行きたい企業を自分で探す。
2つ目、学校にきた求人票の中から先生が紹介し、受けるかは自分で決める。
3つ目、学校にきた求人票以外の求人が良ければ、自分でハローワークに行って探す。

1つ目と2つ目は学校推薦で採用試験などに進むため、内定が出たら必ずその企業に行かないといけないようだ。
大卒の就活では内定を複数もらう事もあるが、高卒では基本1人1社ずつだと担任は言った。

ならばその1社は慎重に選ばなくてはいけない。
就職に少しずつ現実感が沸いてくる。

担任も「鈴に合う仕事を気に掛けておく」と言ってくれ心強い。

前向きに将来を見据えた相談が出来た鈴は笑顔で進路指導室を退室した。

足取り軽く廊下を歩く鈴。

…鈴は気付いていなかったが、いつからそこにいたのか、廊下の曲がり角には都がいて先生と鈴の話を聞いていたようだ。

…東京で 就職…?

昼休み、真志は銀行のATMで思わず奇声をあげてしまった。

……おぉん!?

周から白い眼を向けられてしまったが、それどころではない。

通帳に記入された今月の給料に我が目を疑う。

先月より10万円も減っている…!

部署が変わり給料が減る事は想定していたが…10万は衝撃がでかすぎた。

営業時代と比べ残業もなくなり、歩合の上乗せもない。
きっちりかっきり基本給のみだ。

ならば減るのは当然で、ホッチキスとシュレッダーだけで以前と同じ給料を貰えるはずがない。

そのぶん定時には帰れるし、未来との時間に使えるし、父子家庭で何とか暮らせない額ではない。

冷や汗が流れるほど動揺していたが、大丈夫と真志は自分に言い聞かせた。

ただ、仕事にやりがいは無く、死んだ目の同僚に囲まれ、人としての尊厳をじわじわ蝕まれているけれど…。

分かっていたとは言え、改めて現実の入金額を見て真志はがっくりと落ち込んだ。

銀行を出た真志がトボトボ街を歩いていると、ふと道端のランチの看板が目に入る。

Aランチが880円、Bランチが980円…。

月に使えるお金が10万も減った身が、安易に手を出していい金額ではなさそうだ。

真志はやるせない思いのまま、静かにその場を離れた。

静かな公園のベンチ。

真志は130円のおにぎりと170円のペットボトルのお茶を買い、一人寂しく昼食をとる事にした。

ひとくち食べたおにぎりはヒンヤリ冷たく、余計に心を沈ませる。

敦子がいた頃は毎朝玄関で愛妻弁当を受け取り、未来と敦子の笑顔に見送られながら出勤していた。

敦子の作ってくれた弁当は冷めても美味しく、いつも昼休みが楽しみだった。

それなのに…同じ白いご飯なのに、このおにぎりはどうしてこんなに冷たいんだろう。

温めてもらえば良かったと後悔しながら、真志はもそもそと食べ進める。

少なくとも今の給料の現実を見てしまったのだから、今後は節制していかなければ…。

明日からはおにぎりと水筒は自分で用意して持ってこよう。

そう真志が考えていると、向こうから「遠藤くん」と声を掛けられた。

彼は…。

中年のその男性は、同じ書類整理三課の同僚であった。

あの… …隣 いいかい?

彼もどこかで昼食を購入してきたのだろう。
レジ袋を掲げてそう言った。

To Be Continued

セリフ引用:マンガMee

次回29話

フルカラーでユーモアたっぷりに描かれる「シンジュウエンド」の物語はぜひ原作漫画で!

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