【シンジュウエンド】4話「父子家庭」ネタバレ ストーリー&登場人物│音信不通の敦子、警察からの電話
漫画「シンジュウエンド」は漫画アプリ「マンガMee」で連載のマンガMeeオジリナル作品です。
不倫、死別、晒し、イジメ、家庭崩壊など様々な理由によって死を選ぼうとしたサラリーマンと女子高生の物語で、著者はドラマ化もされた人気漫画「サレタガワのブルー」のセモトちか先生です。
この記事ではシンジュウエンド4話「父子家庭」のストーリーと登場人物を分かりやすくまとめています。
彼らを絶望させた最低の人物、最悪の出来事とは?
どん底に落ちた人生を彼らはどうやり直していくのか?
「シンジュウエンド」の物語を詳しく解き明かします!
「シンジュウエンド」あらすじ
イケメンで爽やかな営業マン・遠藤真志25歳。
社内では若手のエースとして期待され、家に帰ればかわいくて優しい妻と、世界一愛らしい娘が出迎えてくれる。
仕事も家庭も順調そのもの。そんな幸せの絶頂だったある日、玄関に見知らぬ男物の靴があって…?
人生に絶望した男と、人生を諦めかけた女子高生の出会いがもたらす、“終わり”と“始まり” とは――。
『サレタガワのブルー』の著者・セモトちかが描く、読めば“死にたくなくなる”再生の物語。
「シンジュウエンド」4話の登場人物
遠藤 真志(えんどう しんじ)
25歳 サラリーマン。
妻・敦子、娘・未来の3人家族。
ハーモニー光電 北町営業所に勤務。
遠藤 敦子(えんどう あつこ)
24歳 専業主婦。
夫・真志、娘・未来の3人家族。
愛称は「あっちゃん」
半年前、高校時代の恋人・三崎 コウキと同窓会で再会し、コウキが敦子を口説いたことにより不倫関係に発展する。
遠藤 未来(えんどう みく)
1歳。まもなく2歳になる。
父・真志、母・敦子の3人家族。
「シンジュウエンド」4話のストーリー(ネタバレあり)
シンジュウエンド4話「父子家庭」では、未来の保育園を申請するため、真志が役所に出向きますが…。
以下、シンジュウエンド4話のネタバレを含みます。
未読の方はご注意下さいね。
4話「父子家庭」
診察を受けた未来は特に問題なく、タンコブも明日には引くだろうとの事だった。
起き抜けのスウェットとサンダルで家を飛び出した真志は、着の身着のまま、頭も寝ぐせでボサボサだったが、異常なしとの医師の言葉に拍子抜けしたように安堵した。
病院を出た真志は、駐車場の車内で上司に電話を掛けた。
未来の診察結果を伝え、今週は会社を休みたいと申し出る。
本当の理由を告げる訳にもいかず、妻が体調不良で実家に戻っていると部長に謝罪した。
電話を切った真志はハンドルに突っ伏す。
『なんだかどっと疲れたー…』
今週中に未来の保育園を見つけるのは難しいだろう。
今後について思い悩んでいると、スマホが通知で振動した。
あっちゃんかもしれない。
真志は慌ててスマホの画面を開く。
しかし、届いていたのはショップからのお知らせだった。
敦子に送ったLINEメッセージは昨夜から未読のままスルーされている。
未来が怪我をしたと今朝慌てて送ったメッセージでさえ読んでいないようだった。
男を作って出て行った敦子。
妻に捨てられた真志。
母に捨てられた未来。
やり場のない怒りや焦燥感、ネガティブな感情が真志を覆い尽くそうとする。
思い出したくもなかったが、真志の脳裏に昨夜の出来事がフラッシュバックした。
敦子を庇うコウキ、泣きじゃくる敦子。
敦子に渡そうと思った花束。
青ざめた表情で真志を見つめ手を握り合う二人は、恐ろしいものを見たかのように怯えていた。
思い返すだけで鼓動は速まり、胸が締め付けられて苦しい。
…しかし耐えなければならない。
未来の家族は真志しかいなくなってしまった。
子供にこの苦しみを伝染させてはいけない。
未来の前では笑っていなければ。
笑って笑って 前進あるのみ!!
無理やりに笑顔を作って未来に笑いかけ、真志はハンドルを握った。
まずは家に戻り着替えをし、役所で保育園の申請をする。
保育園が決まるまでは託児所か実家を頼る。
未来を守るため、やれる事をやっていこう。
真志は未来を連れ、役所のこども保育課を訪れた。
担当男性に保育園に即日入園したい旨を伝えるも、返答は渋かった。
未来の月齢はかなり混み合う頃合らしく、平均で1年半待ちだと言う。
片親であれば多少優先順位も上がるが、妻が専業主婦の現状では入園の申請すらできず、まずは離婚の手続きをするようにと冷たく言い切られる。
「母子家庭でまた申請に…」と、話は終わりとばかりに次の人を呼ばれ、真志は退席を促された。
夕暮れの街を未来を抱っこして真志はトボトボ歩く。
役所には相談をしに行ったのに、認可外保育園と託児所のパンフレットを渡されただけで相談にすらならなかった。
未来は自分が育てると決めたものの現実はそう甘くなく、片親に対する過酷な現状に打ちひしがれる。
明確な打開策を見い出せないまま、真志は実家へと向かった。
突然帰ってきた息子に驚きつつも、母は真志と未来を温かく迎え入れてくれた。
妻の敦子がいない事を訝しんでいたが、孫に会えた両親は嬉しそうだ。
両親のそんな笑顔を見ると、敦子が出て行った事など言えるはずもなかった。
真志が知る限り敦子は「いい奥さん」だった。
人見知りの激しい未来も真志の両親には懐いている。
それは、敦子が真志の実家ともちゃんと交流してくれていたお陰だった。
一緒の布団で眠る未来をあやしながら、どうしてこんな事になってしまったのか、真志は考えずにはいられなかった。
あっちゃんをすごく大切に想っていたのに、どうして…。
真志はスマホを開き、敦子に送ったメッセージを確認する。
しかし、返信がないどころか、ずっと未読のまま放置されている。
敦子は本当に離婚する気があるのだろうか…。
これでは話し合いすらできやしない。
スマホを持っていた手を投げ出し、仰向けに寝転がる。
昨夜唐突に降りかかった激動に真志は心身ともに疲弊していた。
「はぁぁ…」
真志から大きな溜息が漏れたその時、握ったスマホのバイブが鳴った。
時刻は22:39。
スマホに映っていたのは未登録の見知らぬ電話番号。
それは聞いた事もない土地の警察署からの着信で、信じがたい事実を真志に告げた。
『遠藤敦子さんが遺体でみつかりました』
To Be Continued…
セリフ引用:マンガMee
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