シンジュウエンド

【シンジュウエンド】32話「ズルい女」ネタバレ ストーリー&登場人物│真志から鈴への着信、スマホ紛失

chico
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漫画「シンジュウエンド」は漫画アプリ「マンガMee」で連載のマンガMeeオジリナル作品です。

不倫、死別、晒し、イジメ、家庭崩壊など様々な理由によって死を選ぼうとしたサラリーマンと女子高生の物語で、著者はドラマ化もされた人気漫画「サレタガワのブルー」のセモトちか先生です。

この記事ではシンジュウエンド32話「ズルい女」のストーリーと登場人物を分かりやすくまとめています。

彼らを絶望させた最低の人物、最悪の出来事とは?
どん底に落ちた人生を彼らはどうやり直していくのか?

「シンジュウエンド」の物語を詳しく解き明かします!

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「シンジュウエンド」あらすじ

漫画「シンジュウエンド」表紙
出典:マンガMee

イケメンで爽やかな営業マン・遠藤真志25歳。

社内では若手のエースとして期待され、家に帰ればかわいくて優しい妻と、世界一愛らしい娘が出迎えてくれる。
仕事も家庭も順調そのもの。そんな幸せの絶頂だったある日、玄関に見知らぬ男物の靴があって…?

人生に絶望した男と、人生を諦めかけた女子高生の出会いがもたらす、“終わり”と“始まり” とは――。

『サレタガワのブルー』の著者・セモトちかが描く、読めば“死にたくなくなる”再生の物語。

マンガMee

「シンジュウエンド」32話の登場人物

出典:マンガMee

羽住 鈴(はすみ すず)

18歳 高校3年生
父は交通事故で他界。

母親と二人暮らしだったが、母親が毒親化した為、佐賀県の父方の祖母宅で新しく生活を始める。

鈴田 佑(すずた ゆう)

高校3年生
鈴の転校先のクラスメイト
あだ名は『リンダ』
神童と呼ばれ、地元では有名な裕福な家の息子。

父はバイクショップ「バイクのリンダ」代表取締役社長。
父には愛人が5人おり、佑は正妻の息子で一人っ子。
愛人たちの子供(佑の異母兄弟)は総勢11人。

羽住 キヌエ(はすみ きぬえ)

73歳
鈴の父方の祖母
佐賀県で一人「羽住酒店」を営んでいる。

鈴が母元を離れてからは鈴の保護者となり、佐賀県で二人で暮らすようになる。

遠藤 真志(えんどう しんじ)

25歳 サラリーマン。
妻・敦子、娘・未来の3人家族。

妻の自殺により父子家庭となる。

ハーモニー光電 北町営業所に勤務していたが、SNSでの炎上騒動により本社の書類整理三課に異動となった。

「シンジュウエンド」32話のストーリー(ネタバレあり)

出典:マンガMee

シンジュウエンド32話「ズルい女」は、真志から鈴に電話が掛かってきたところから始まります。

以下、シンジュウエンド32話のネタバレを含みます。
未読の方はご注意下さいね。

32話「ズルい女」

出典:マンガMee
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佑に告白された。

そんな二人での帰り道。

相合傘で歩く鈴のスマホに掛かってきたのは真志からの着信だった。

自分を好きな相手が隣にいるこの状況、何故、今このタイミングで真志から初めての電話が掛かってくるのか…!

何度もバイブが鳴り、早く出なければ切れてしまう。

そう思っているのに鈴は応答ボタンを押せなかった。

……出ないのか?好きな男からだろ?

佑に促されたが、緊張してしまい出る事ができない。

電話はダメだと言われていたから、と鈴が付け加えると、佑がするどく突っ込んでくる。

既婚者かけしからんと佑が勝手に解釈した為、鈴は即座に違うと訂正を入れた。

真志は25歳の真面目な大人で、鈴が18歳だから距離を縮めないようにしているのだ。

そうフォローのつもりで佑に言ったが、「本当に真面目なら最初から女子高生と連絡を取ったりしない」と真志の人となりを更に疑われる羽目になってしまった。

いくら佑が鈴の身を案じて言ってくれているのだとしても、真志の事を悪く思われたくない。

鈴は慌てて真志を庇った。

真志は命の恩人で、連絡先の交換も鈴からどうしてもと懇願したのだ。
真志との繋がりが欲しかったし、真志をすごく好きになってしまったから…!

感情のまま一気に捲し立て、鈴はハっとする。

自分を好きな相手に、違う相手が好きだと言ってしまうなんて…

流石に無神経すぎでは…?

己の発言に青ざめ固まってしまった鈴だったが、「…電話 切れるぞ」と佑は鈴に傘を差しだした。

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傘は1本しかない。鈴がこれを受け取れば佑は濡れてしまう。

鈴は戸惑ったが、佑は半ば押し付けるように傘を手渡し、鈴を残して雨の中へ走り出す。

慌てた鈴が濡れるよ!と引き留めると、佑は雨に打たれながら振り返った。

…濡れたい気分なんだ 気にするな また明日

去り際の佑の表情はいつもと変わらないポーカーフェイスだったが、きっと佑を傷付けてしまった。

傘を持ってない鈴を追いかけてくれて、自分の肩を濡らしてまで傘に入れてくれて…

真剣に好きだと言ってくれたのに…

雨の中佇み、鈴が佑を思っている間に気付けば真志からのコールは止まっていた。

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その夜、鈴と祖母キヌエはこたつに入り、ウサギの形に剥かれたリンゴを二人で頬張りながら、恋バナに花を咲かせていた。

佑の気持ち考えていたら、切れてしまった真志からの着信。

その出来事は『二兎追うものは一兎も得ず』のような、もやもやとした気持ちを鈴に残していたのだった。

キヌエにおませさんだとからかわれ、好きなのは真志だけだと鈴は慌てて否定した。

しかし佑は友達としてすごく大切な人だ。

鈴にとって傷付けたくない人の内、3人に入っている。

一番は祖母、二番は真志、三番は佑。

鈴の一番と言われたキヌエは嬉しそうに笑った。

けれど、キヌエは恋愛の大切な理を教えてくれた。

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キヌエ曰く、恋のボートはいつだって2人乗りで、3人目が乗ろうとするならばバランスを崩してみんな沈んでしまうのだとか。

鈴はさもありなんとばかりに「……なるほど」と相槌を打った。

キヌエは鈴に、友達として大切だと佑にちゃんと話すこと、とアドバイスを送る。

鈴もそれに素直に頷いた。

とは言えキヌエにも思うところはあるようだ。

鈴が想い人と結ばれるのは見届けたいが、出来るならその相手は「鈴を1番大事に想ってくれる人」であって欲しい。

真志は人として申し分のない誠実な男性だが、その真っ当な人柄ゆえに、真志の1番は真志の娘であり、それは今後も揺るがないだろう。

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そうなれば、1番大切な娘の将来を守るため、真志の2番目は仕事になる。

つまり、鈴が頑張って頑張って真志と両想いになったとしても…真志にとって鈴は3番目以降の優先順位なのだ。

決して1番になる事は出来ない。

鈴にはショックな現実だろうが、キヌエはあえて鈴にそう諭した。

そしてもう一つ重要な事。

キヌエは鈴に伝えるべき事を優しく伝えてくれた。

本気で真志と結ばれたいのなら、鈴も真志を1番にすることは出来ない。

なぜなら、鈴も真志の娘を一番に想わなくてはならないからだ。

若い鈴には想像がつかないかもしれないけれど、前置きをして、真志よりも何よりも、真志の娘を愛することだと、鈴が想像もしていなかったことをキヌエはやんわりと教えてくれた。

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布団に入り、鈴はキヌエに言われたことを反芻する。

真志との恋愛は、真志の娘を一番に愛する事。
それだけの覚悟を持って挑まなくてはいけない。

真志に娘がいるのはもちろん分かっていたし、電話越しに声を聞いた事もある。

けれど、真志に恋をする事と、彼の娘の存在を、本当の意味で分かっていなかったのだ。

高校生同士が好きだと言い合ったとして、それがどれだけ真剣な気持ちであったとしても、重みも状況もまるで違う。

真志と結ばれるのなら、鈴は必然的に『母』となる。

自分の母とすら歪な関係のまま距離を置いているというのに、そんな自分が母になる…?

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スマホのメモリーに入っている母とのツーショット写真を見ながら、鈴は『母』という存在に思いを巡らした。

しかし、どれだけ見たところで自分が母になる実感など沸くはずもなく、鈴はお手上げとばかりに両手を挙げた。

ようやく初恋をして、恋人すら出来た事のない高校生の自分が母親になるなど、ずっとずっと先の未来だと思っていても仕方ない。

真志と夫婦になって、真志の娘の母となる…。

悩んだところで答えは出ないが…その前に、どうして良いか分からずそのままにしていた事を解決せねば。

真志からの着信。

結局出られず、その後掛け直される事もなく、不在着信の履歴だけが残っていた。

時刻は23:46。
まもなく0時がくる。

電話出れなくてすみませんでした なんの用でした!?

そこまで入力してみたものの、送っていいものか躊躇ってしまう。

真志に送って良いのはスタンプと画像だけ。
その約束を破りたくはない。

画像…。


鈴は閃いてしまった。

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ようやく未来を寝かしつけ、未来を起こさないよう腕枕にしていた腕を真志は慎重に引き抜いた。

未来は起きる事なくすやすやと眠っている。

寝室のドアを静かに閉め、真志は一息ついた。

本日も無事に寝かしつけ完了!

全世界の頑張る親御さんに敬意を払い、ここからはソロ活動の時間だ。

まずはお疲れ様の一杯。
漬け込んでいた柑橘スライスを冷蔵庫から取り出し、癒しのホットドリンクを作る。

敦子がいなくなりシングルファザーとなってから、真志はお酒を一切飲まないようにしていた。
健康面への配慮でもあるが、何かあった時に車を出せないと困るからだ。

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さて、洗濯機が回っている間にスマホで転職サイトでも見てみよう。

…スマホスマホ …あれ?どこやったけ?

ダイニングテーブルを見渡してもスマホは無く、リビングも探してみたが見当たらない。

この現代、スマホを失くすのは一大事である。

焦りながらも最後にスマホを使った記憶を辿ると、帰宅してご飯を作っている時に未来に動画を見せようと手渡したのを思い出した。

しかし、ロックも掛けていなかった上にその後回収せずに今の今まで忘れていたのはマズイ。

変なとこ電話とかしてないといいけど…

真志は焦りながらも未来が過ごしていたリビングを中心に探し回ったが、結局見つからず1時間が経過し、時刻はもう深夜0時。

あまりの見付からなさに絶望し、キッチンの片隅で真志はへたり込んだ。

詰んだ…っ たのむだれか鳴らしてくれぃ…ッ

そんな真志の願いが届いたのか、微かにスマホのバイブ音がしているではないか。

音の出所は…まさかの冷凍庫!

こんなの気付くわけがない…!

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予想外すぎる場所でキンキンに冷え切ったスマホが可笑しくて、真志は笑いを堪えきれなかった。

スマホの状況を確認すると、嫌な予感は的中し、鈴に電話を掛けてしまっていたようだ。

同時に先ほど真志のスマホを鳴らしてくれたであろう、鈴からのメッセージが表示される。

……え

この状況でスマホを鳴らしてくれたのは神である。
非常に有難くはあったが…

確かに画像はいいと言ったが、これは『画像』と呼べるのか…!?

鈴からのメッセージは約束通りの画像ではあったが、直筆メッセージを撮影した画像だったのだ。

電話に出られなかったことへの謝罪と、好き好きオーラ全開の♡がいくつも書かれたそのメッセージには、真志がいつもスタンプに使っているペンギンのイラストも添えられていた。

……ずっる;;」

To Be Continued

セリフ引用:マンガMee

次回33話

フルカラーでユーモアたっぷりに描かれる「シンジュウエンド」の物語はぜひ原作漫画で!

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